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「中村彝のアトリエを救え」の記事が「芸術新潮」に掲載
「中村彝のアトリエを救え」の記事が「芸術新潮」に掲載_c0009350_1036672.jpg3月に、芸術新潮の知り合いの編集の方から、中村彝のアトリエの保存活動のことでお電話をいただきました。芸術新潮でも、彝のアトリエが現存していることに驚き、保存を応援したいとのお話で、すぐ取材にきてくださいました。その記事が掲載された「芸術新潮」5月号が、25日発売になりました。内容を良く伝えてくださり、とても嬉しいです。表紙をご紹介しますので、ぜひ買ってご覧いただければと思います。(P139 です)

アトリエ保存の記事が「芸術新潮」に掲載。

中村彝アトリエでライブがありました(2007.3.22 の記事)
「中村彝アトリエ保存会」設立のためのお願い(2007.3.3 の記事)
中村彝のアトリエ訪問(2006.4.8 の記事)


「中村彝のアトリエを救え」の記事が「芸術新潮」に掲載_c0009350_015297.jpgその取材の折、アトリエまでご案内する途中、彝が好んだ林泉園の桜並木の現在ではたった1本しか残っていない桜に、「倒壊の恐れがあるので、伐採します」という区からのお知らせが掛けられていて驚きました。今、彝のアトリエ保存が動きだしたというのに、彝が好きだった最後の桜が失われてしまうのは、なんとも悲しい思いがしました。100年を超えて生きてきた幹の表情が、言葉もなく訴えているようでした。


2月中旬に「中村彝アトリエ保存会」の設立準備もでき、最後の機会となる2月23日の新宿区議会で、「中村彝アトリエ」を新宿区として保存の方向で検討すると、答弁をいただくことができました。3月1日に、保存会 が正式に設立いたしました。

「中村彝のアトリエを救え」の記事が「芸術新潮」に掲載_c0009350_0172497.jpgそのように、最初の難関を越えたところなのに、彝の象徴でもある桜を失うのはしのびなく、アトリエ保存に力を入れてきてくださっている区議の方にお願いしたり、区長さんへアトリエ全体保存をお願いするとともに、桜も残してほしいと手紙を書いたり、何かに突き動かされているようでした。個人的に桜には特別な思いがあって、桜の精がそうさせたのかもしれません。幸い周辺の方からの反対もあって、3月19日に張り紙が外され、伐採は免れることができました。そのお礼のように、見事に咲いた「彝桜」をご覧ください。

これまでに、多くの方から「中村彝アトリエ保存」の寄付賛同をいただき、本当にありがとうございます。保存が確定するには、まだいくつものハードルがありますので、これからも新宿区と保存会への応援をよろしくお願いいたします。

「中村彝アトリエ保存」が、持ち主様の格別なご理解をいただいて、実現しますようにと、心から願っています。
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by miharu-ando | 2007-04-27 00:40 | 中村彝アトリエ
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