「村上富朗さんの子供椅子」が届きました
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4月に「第7回 村上富朗・木の椅子展」を開催したとき、大変人気があったのが、子供椅子でした。
その形のルーツは、中村好文さんが、棄てられていた幼稚園の子供椅子がとても形がよかったので拾ってきて、それをもとに手を加え、村上さんに作ってもらったのが最初のようです。

1982年の展覧会のとき可愛らしく登場しました。そのときも人気がありましたが、個人的にも1つ譲っていただいて自宅で使っていました。可愛いだけでなく安定感があり、大人が低めにリラックスして腰掛けるのにとても良い感じなのです。できれば、気の合うひとと向かいあっておしゃべりしたい気分になります。

母が少し足が弱ってきて、床に座ると立ち上がるのが大変になりはじめ、さりとて普通の高さの椅子に座るのも、小柄だったせいもあって億劫そうになったとき、助けてくれたのが、その子供椅子でした。座が低いので自分でも簡単に腰掛られ、安定感があるので椅子の背を支えに立ち上がることもできて、大変気に入って使ってくれました。

c0009350_2271428.jpgその後は、猫の Rei ちゃんのお気に入りとなっています。
14年ぶりの今年の展覧会にぜひ出品してほしいとお願いしたのですが、あらたな制作が間に合わなかったので、私の愛用しているのをサンプルとして展示しました。
今回は、村上さんの得意とするアメリカンウィンザーのサックバックチェアーやシェーカーの踏み台などが、やはり好評でしたが、そのなかで一番追加注文が多かったのがこの子供椅子でした。注文された方々すべて、お子様のためでなく、ご自身用のようです。

この子供椅子を見ているとその形から、いとおしさが伝わってきます。座面のちょっとヒョウキンな形に心がなごみ、機能に温かさをプラスした足の微妙な曲線は、優しいだけでなく力強く支えています。小さいながら、すべてに微妙なカーブをもつこの椅子は、作るのに大変手間がかかるそうで、村上さんはいやがっており、しかも、たくさんの注文がでてがっくり?していました。
でも、さすがに優れた技術職人は、美しく仕上げた子供椅子を次々と送ってきてくれました。

これから皆さまのそばで、愛されていくことと思います。もとは、中村好文さんが拾ってきて復元してくれたのですから、彼に感謝しなければと思います。そして、村上さんの優れた技術で改良復元されたという幸運にも感謝したい子供椅子です。現在、ご覧いただけるように在庫が1脚ショップにありますので、ご興味のある方はぜひお出かけください。( 材料─楢、仕上げ─ワックス(オスモカラー) 価格63,000 円 )

椅子展レポート 「村上富朗さんの木の椅子の座り心地」
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by miharu-ando | 2007-10-12 02:32 | お知らせ
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