三春堂にいらしてくださっている方は、いつもそこに猫がいることを、ご存知だと思います。 飼いたいという意思とは関係なく、ここにはノラ猫さんがやってきます。 何年か前の「アド街ック天国」の目白特集の掲示板に、山田五郎さんと泉麻人さんが、「目白とっておきベスト5」という投稿をしていて、なんとその第1位が「ギャラリー三春堂」となっていました。その理由が、「軒下の日なたにはいつも猫が。どこからともなく猫が集まる、そんな不思議な雰囲気」でした。お二人が三春堂に見えたという記憶はないのですが、猫が理由でもちょっと嬉しかったりしました。本来は「優れた現代工芸の紹介」を自負しているので、こちらを評価していただいたのではないので、喜んでいる場合ではないのですが.....。 2003年12月には、私の写真集「三春の小路─目白、わたしの猫たち」を出してしまい、昨年には、あの有名な写真家のアラーキーさんが、写真集を買ってくださるというサプライズ!がありました。 多羅はその写真集の表紙の真中にいるキジトラで、モモもなかに登場します。どちらも、ノラ母猫が1999年の1月と7月に連れてきて、そして置いていってしまった子猫でした。同じ母親から生まれても、モモは1月、多羅は7月なので、本人同士は姉妹の意識はまったくないようで、かえってライバル意識があってビミョウな関係で暮らしています。 数ヶ月前から、ショップの周辺に白のノラと、背中がキジトラのノラが徘徊しはじめて、モモと多羅が落ち着かなくなりだしました。多羅は逃げるのですが、モモは白ノラと喧嘩をするので、怪我をして帰ることがあり、そのノラさん達が近づかないようにしなければならなくなりました。でも、ご近所でエサをもらえるため、どうしてもやってきては、2匹を脅かしています。 7月1日(日)の昼には、どちらもショップにいたのですが、その夜からモモと多羅が帰らなくなりました。2日の夜、ご近所に聞いたところ、朝、裏に白い毛が一杯落ちていたとのことでした。モモが喧嘩したことがわかり、その上で戻らないということになるので、余計心配になりました。その夜、近所を探しに行ったら、モモの喧嘩相手の白ノラにあってしまい、とても元気そうなので、モモが怪我をしている可能性が強く、ますます不安になりました。 一方多羅は、昨年夏よりひどい口内炎を発症していて治療を続けていますが、上手く食べられなくなって、痩せてきています。ちょうど薬を投与しているときなのに、姿をみせてくれないので、こちらも心配です。 2日も、3日も帰ってきません。気になって朝まで待っていたりしたので、寝不足が続いて、その前からハナ風邪もひいていたので、こちらもヨレヨレとしてきました。ショップの猫の心配をして帰らないと、自宅で飼っているRei がずっとお留守番状態で、可哀想なことになっています。心配な猫が3匹、アタマのなかをかけめぐっていました。 4日(水)の朝帰宅して、その日はスタッフが来てくれるので、ゆっくり4時半ごろショップに来たら、モモが4時ごろ帰ってきたとのことでした。様子をみると、小さな引っ掻き傷はあるようですが、大きな怪我もなく、汚れてもいませんでしたので、本当にほっとしました。きっと、どこかでじっとしていたようです。 モモは、いつもはほとんど鳴かないのに、擦れた声で、一所懸命なにか訴えていました。多分、怖くて帰れなかったと言っているように聞こえました。そのうち、夕方になって多羅が戻ってきました。痩せて、毛の様子も悪くなっていましたが、とりあえず帰ってきてくれました。丸3日、帰らなかったことになりますが、そこに猫の行動パターンを感じました。何か怖いことがあると、どこかに身をひそめ3日間は、じっとしているように思います。その間は、エサも食べず、じっとして動かないという本能のようなものを、今までも感じることがありました。 人間も、オロオロバタバタしなければよいのにと思うのですが、根性が足りないようです。結局、ハナ風邪は治らず、ひどい寝不足で、ぐったりしています。 それにひきかえ、モモと多羅のその日の夜の姿をご覧ください。モモはお得意ののびのびポーズ、多羅はお気に入りのワインの箱で、ぐっすりです。 (追記) 安心したのも束の間、また9日(月曜)、10日(火曜)と帰ってきません。月曜の朝、2日ぶりに私は帰宅したので、またノラ猫に脅かされたのでしょうか?ずっと付いていてあげられないので、まだまだ心配が続きそうです。 (その後、多羅が6時ごろ、モモが7時近くに戻ってきました。やはり、外をとても気にしています。とりあえず、またほっとしました)
by miharu-ando
| 2007-07-11 00:59
| 猫
|
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