村上富朗さんの木の椅子の座り心地
c0009350_23521630.jpg4月13日(金)から21日(土)まで、前回から14年ぶりに 村上富朗さんの木の椅子展 を開催しました。
27年前に、当時吉村順三建築事務所にいらした中村好文さんから、とてもいい木の椅子の仕事をする人がいるとご紹介していただいたのが村上さんでした。私は、木の仕事には詳しくなかったので、好文さんに助けていただき早速1980年に「シェーカー家具展」を開催したのが始まりです。シェーカーのシンプルなデザインが、彼の確かな技術と美しい仕上げによって、より洗練されたものになることを教えられた展覧会でした。
次には、アメリカン・ウィンザーチェアーの展覧会でしたが、ご本人がアメリカで本物を見て惚れ込んで、研究を重ねて制作してきただけに、それは見事で、多くの方を魅了してしまいました。彼のオリジナルデザインのものも加わって、展覧会は1993年まで続け、その後ずっとお休みしていました。

今回、本当に暫くぶりの展覧会でウィンザーチェアーを中心に、シェーカーの踏み台や子供椅子、ミニテーブルなど楽しい構成になりました。いろいろなタイプの村上さんの椅子に座ってみることができる機会は、なかなかありませんから、とても貴重で、いらしてくださった方にとても喜ばれました。

椅子と一緒にイラストレーターの あやせさやか さんの線画を展示させていただいたのですが、とても椅子の雰囲気とあっていて、お部屋のシーンをイメージさせてくれました。
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お客様のなかに、2年ほど前に淡路島にある椅子の展示場で、100脚以上ある椅子のすべてに座ってみて座り心地を確かめた方が、一番座り心地が良かった作家の名前を携帯に控えた、それが「村上富朗」だそうで、今回の三春堂での展覧会にようやくたどり着いて、いらしてくださいました。その携帯に控えた名前を見せてくださったときは、こちらも感激してしまいました。
その方があらためて座り心地を確かめ注文してくださったのは、村上さん自身もアメリカン・ウィンザーの名品といっている「サックバック・チェアー」でした。
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村上さんの技術と経験から生まれる座り心地や木の扱い、仕上げがどれほど優れているかじっくり伝わる展覧会でした。彼ほどの仕事は、これからも長く続けてほしいので、健康に十分気をつけていただきたいと心から思います。(彼の糖尿病がとても心配です)
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by miharu-ando | 2007-05-08 00:58 | 展覧会レポート
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